不思議な人。

私は、今朝から東京だ。 ここ最近の出張では、かなり本日は夏らしい。

浜松から山手線での観察日記。 電車では一風変わった人に会うのが醍醐味ではあるが、今日はインパクトが強かったためダイアリーにしてしまおう!の勢い(笑)

誰しもが好きな端の席に、エスパー伊藤似の男性が座っていた。 席をゲットする間に何気に視界に入ってたが、あえて異空を感じ 一つずらし座った。 席に座った瞬間からすぐ異空は正しく 漂う香りと奇妙な仕草が、一つずらしの私に直撃したのだ。

このような個性の強い人に出会うと、私は妄想に入る。 生い立ちは、まずまず田舎で、目鼻立ちからいうと幼少期は可愛かっただろう… 何かセンセーショナルな出会いがあり、ストイックな人生になったに違いない。

時折 エスパー似は天に手をかざし ブツブツいう。 そして何かを振りかけるのだ。 一つはずした席の私にその余韻が香りと共に飛んでくる…
早く誰か座って欲しい… 願った瞬間に、おばさまが座った。 しかしものの一分もたたないうちに、しかめた顔で席を立ってしまった。 また 空いた空間で、私の観察が始まった。

手帳を出した。 詩のような 流れるような綺麗な文字が、びっしり書かれてる。
詩人? いや 残念なことにスニーカーが破れてて指が出ている… きっと違うだろう。

私を凝視しはじめた。 何か飛んできたらどうしよう… 緊張が走る。
天に仰ぐポーズが私を洗脳させるのではないかと、 とにかく瞬時にいろいろ考える。 緊張の中 青年が座った がっ
いなくなる。 あと2駅だからと言い聞かせ … 私の観察は終わった。

最後 私の見たものは彼の鞄の中だった。 ガバっと空いた中にお掃除用具の『サッサ』が入ってたのだ。

なんとも不思議な18分の出来事。
どこへ行ったのだろう。 エスパー。(似)